素晴らしい感性、一人一人の想い

私は、特別支援学校に通う、いわゆる「グレーゾーン(発達障害)」と世間ではいわれる高1の娘の母です。

普段学校、特別支援学校という分け方はあまり好きではありませんが、よく「障害名は何ですか?」特別支援学校に在籍しているとそんな問いが投げかけられますが、実は今でも困惑してしまいます。

特別支援学校に通う生徒さんの中には、この世のものとは思えぬ現代美術を超えるともいえる美しい抽象画を描く子がいます。片や、見ているだけで涙が出そうなほど繊細で、まるでコンピューターが現物を計算し尽くし模写したような風景画を描く子。はたまた、お習字であったり絵ではなくとも、大人の度肝を抜かれるような美しい一言を発する子もいます。

そんな子供たちを指して「精神発達遅滞です」とか「IQが70に満たないので普通学校には通えない」と、ふるいにかけることに何の意味があるのだろう、と考えることがあります。

昨年、娘の通う学校へオリンピック金メダリストである有森裕子さんが特別講師として招かれた時のことです。ある生徒さんが「有森さんはなぜ走り続けるのですか?」と質問されておりました。この質問には、校長先生をはじめ大人たちが驚愕してしまい、なんと深い言霊なのだろうかな、と感じました。私たち一般人は有森さんにとって当たり前過ぎる「走るという事」。そこに何ら疑問を持ちませんよね。

この感性の高さというか、美しいストレートな疑問。

思考力や判断力など、数値や病名でははじき出せない、目では見えない洞察力。素晴らしいと素直に思わざるをえません。

そんな子ども達は、子供で表現できなくとも全ての人に思いがあり、理解しているし、見えているし、聞こえているし、全部わかっているのだ、ということを思わずにはいられません。こちらの思いは、しっかり伝わているのです。そんなことを、子供たちを通して知ることができました。

普通と障がいという線引き、残念なことに、それはまだ一般的ですが、すてっぷあっぷさんは施設長である葛西さんをはじめ、スタッフの皆さんが私が言わんとしていることを良く存じてらっしゃる。

こちらにかよわせていただいてまだ一年足らずではありますが、帰宅した娘の表情を見てもよくわかります。

皆さんの思いがしっかりと子どもに伝わっているのです。

みんなが笑顔でいられる野外活動、動物たちとの触れ合い、調理、遊びなど、家庭では出来ないワクワクする楽しい活動が目の前に繰り広げられているのです。

娘をこちらに通わせていただけることに感謝すると共に、親である私もたくさんの学びを得られております。この気持ち、何と表現したらよいのでしょう(笑)
長い人生に、私たちが出会うご縁は必然だと言われております。こちらとご縁を結んでいただけたことに、心一杯の感謝しかありません。

これからも、どうぞよろしくお願いいたします、と、この場を借りてお伝えさせていただきたいと思います。

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